新日鉄住金が続伸、機関投資家の売り一巡、海外展開に期待

　新日鉄住金<5401.T>が続伸。機関投資家経由の持ち高調整の売りが一巡し、日足二点底形成で戻り足を明確にしている。国内向け鋼材は値戻し効果が大きく収益改善に寄与しているほか、「海外では下工程の工場が続々と立ち上がる計画で生産能力は１３年初との比較で１４年末には８割増となる」（業界アナリスト）という。世界最大手ミタルと共同で米国の自動車用薄板工場を買収、自動生産回復を背景に今後の展開に厚みを加えていることもポイント。「ＰＢＲ１倍近辺の時価はファンダメンタルズ面から見直し買いが入る水準」（市場関係者）という思惑も働く。

新日鉄住金の株価は１２時５３分現在２７５円（△６円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）