来週の為替相場見通し=ドル高トレンドに戻るかどうかに注目
来週のドル円相場は、再びドル高トレンドに戻るかどうかが注目される。予想レンジは1ドル=148円00銭~152円00銭。
総務省が29日発表した11月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことで、日銀が12月の金融政策決定会合で追加利上げに踏み切るとの見方が強まっている。同日の東京市場では日米金利差の縮小が意識され、一時149円70銭台と約1カ月ぶりの円高・ドル安水準をつけた。ただ、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は14日に「利下げを急ぐ必要はない」と述べており、米追加利下げは12月で打ち止めとなる可能性があることから積極的にはドルを売りにくい。来週は6日の米11月雇用統計をはじめ米経済指標の発表が相次ぐが、米景気の底堅さが改めて示されれば米長期金利の上昇とともにドルが買われそうだ。ただ、トランプ次期米大統領の発言やウクライナとロシアを巡る地政学リスクには注意しておきたい。
なお、来週に海外で予定される主な経済指標は、2日に11月の中国Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)と11月の米ISM製造業景況指数、3日に10月の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数、4日に11月の米ADP雇用統計と11月米ISM非製造業景況指数、5日に10月のユーロ圏小売売上高と10月の米貿易収支、6日に7~9月期のユーロ圏域内総生産(GDP)確定値と12月の米ミシガン大学消費者態度指数・速報値など。国内では2日に7~9月期の法人企業統計調査、6日に10月の毎月勤労統計調査と10月の全世帯家計調査・消費支出が公表される。
出所:MINKABU PRESS
総務省が29日発表した11月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことで、日銀が12月の金融政策決定会合で追加利上げに踏み切るとの見方が強まっている。同日の東京市場では日米金利差の縮小が意識され、一時149円70銭台と約1カ月ぶりの円高・ドル安水準をつけた。ただ、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は14日に「利下げを急ぐ必要はない」と述べており、米追加利下げは12月で打ち止めとなる可能性があることから積極的にはドルを売りにくい。来週は6日の米11月雇用統計をはじめ米経済指標の発表が相次ぐが、米景気の底堅さが改めて示されれば米長期金利の上昇とともにドルが買われそうだ。ただ、トランプ次期米大統領の発言やウクライナとロシアを巡る地政学リスクには注意しておきたい。
なお、来週に海外で予定される主な経済指標は、2日に11月の中国Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)と11月の米ISM製造業景況指数、3日に10月の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数、4日に11月の米ADP雇用統計と11月米ISM非製造業景況指数、5日に10月のユーロ圏小売売上高と10月の米貿易収支、6日に7~9月期のユーロ圏域内総生産(GDP)確定値と12月の米ミシガン大学消費者態度指数・速報値など。国内では2日に7~9月期の法人企業統計調査、6日に10月の毎月勤労統計調査と10月の全世帯家計調査・消費支出が公表される。
出所:MINKABU PRESS
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