ドイツ経済、今年はマイナス成長との見方 5大研究所=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/09/27 01:38
 NY時間に入ってドル売りの動きが出ており、ユーロドルは1.11ドル台後半に戻している。前日に1.12ドル台を回復したものの滞空時間が短く、1.11ドル台前半に押し戻されていた。ECBの利下げ期待が根強く、市場では10月の理事会での利下げを本格的に織り込み始めている。ユーロ圏経済が低迷していることが最大の要因だが、中でもドイツ経済への懸念がユーロの上値を重くしている。

 そのドイツ経済について、同国の5大経済研究所がこの日発表した最新予測によると、同国の今年のGDP見通しは0.1%減と若干のマイナス成長を見込んでいる。今年3月時点の予測では0.1%のプラス成長だった。

 景気低迷に加え、構造変化もドイツ経済の重しになっているという。脱炭素化やデジタル化、人口動態の変化、そして中国企業との競争激化はドイツ経済の長期的な成長を鈍化させる構造的な調整プロセスを引き起こしていると指摘している。

EUR/USD 1.1173 EUR/JPY 161.75 EUR/GBP 0.8332

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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