東インキ、前期経常を13%下方修正

配信元:株探
投稿:2024/04/26 15:00
 東京インキ <4635> [東証S] が4月26日大引け後(15:00)に業績修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の11.3億円→9.8億円(前の期は47.8億円)に13.3%下方修正し、減益率が76.4%減→79.5%減に拡大する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の8.7億円→8.8億円(前の期は16.4億円)に1.1%上方修正し、減益率が47.1%減→46.5%減に縮小する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の6.3億円→4.8億円(前年同期は46.3億円)に23.8%減額し、減益率が86.4%減→89.6%減に拡大する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  売上高につきましては、インキ事業は、主力であるオフセットインキは商業印刷の需要回復に加え、製品販売価格改定が一定程度進捗したこと等により当初見込みどおりに推移しましたが、グラビアインキは物価高に伴う消費意欲低下、インクジェットインクは欧米向け受託製品需要低迷の影響を受けたこと等により、当初予想を下回る見込みとなっています。化成品事業は、包装材、容器用マスターバッチにおける物価高に伴う消費意欲低下が継続したことに加え、堅調に推移していた自動車関連マスターバッチが第4四半期に国内自動車生産台数減少の影響を受けたこと等により、当初予想を下回る見込みとなっています。加工品事業は水処理用資材の輸出需要が堅調に推移したものの、土木資材の汎用品が低調であったことに加え、農業資材が国内農業の市場縮小による需要低迷の影響を受けたこと等により、当初予想を下回る見込みとなっており、全体として前回発表予想を下回る見込みであります。 営業利益につきましては、オフセットインキの製品販売価格改定、グラビアインキにおける機能性インキおよび土木資材における防災・減災用途製品の伸長が寄与したものの、各事業の減収要因の影響が大きく、全体として、前回発表予想を下回る見込みであります。 経常利益につきましては、一層の円安進行による為替差益により増加したものの営業利益の減少に伴い前回発表予想を下回る見込みであります。 親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、営業利益の減少要因はあったものの、投資有価証券の売却益等により前回発表予想を上回る見込みであります。
配信元: 株探

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