欧州金融システム不安高まる スペイン大手銀行が公的資金による資本増強を要請しましたが、支援する側のスペイン政府に対するソブリンリスクが高まっており、充分な金融支援が可能であるのか、はなはだ疑問となっています。ユーロ円は、まだまだ下値を模索する展開を続け、一両日中に年初来安値更新となりそうです。
米国債利回りは史上最低レベル更新 米国債市場では、欧州のリスクを懸念した『質への逃避』買いが一段と強まっており、米国株式市場が下落する局面では、10年債利回りが更に低下する動きとなりそうです。今日は、東京時間朝方、1.60%の大台割れの局面も見られましたが、1.50%台定着には、米国サイドでも景気への不安が強まる必要があり、その為には、明日の雇用統計が重要なカギを握っているといえましょう。この点を鑑みると、ユーロ円の下落に伴ってのドル円の下げ幅は、本日に限っては、限定的となりそうです。