アイスペース、今期経常を赤字拡大に下方修正

配信元:株探
投稿:2023/09/28 15:30
 ispace <9348> [東証G] が9月28日大引け後(15:30)に業績修正を発表。24年3月期の連結経常損益を従来予想の78.8億円の赤字→82.9億円の赤字(前期は113億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。ただ、通期の連結最終損益は従来予想の78.8億円の赤字→45億円の赤字(前期は113億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。
 なお、4-9月期(上期)の業績見通しは引き続き開示しなかった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 ミッション3の原価発生に遅れが生じたことに伴い、原価回収基準による会計処理に基づき、計上される売上高においても計上に遅れが発生し、本年度に計上可能な売上高が当初の想定を下回る見通しとなりました。当社米国子会社は、ミッション3を通じてアメリカ航空宇宙局(the National Aeronautics and Space Administration、以下 NASA)による科学的なペイロードの搭載を予定していますが、一部のペイロードにつき追加的な検討を実施した結果、より慎重な取り扱いが必要となることが判明し、開発計画の一部に見直しが発生いたしました。また、ランダーの一部の部材調達に係る契約締結が当初の想定よりも遅れていることも踏まえ、今般、ミッション3の打ち上げスケジュールを2025年から2026年に変更いたしました。以上がミッション3の原価発生に遅れが生じることが見込まれる主な理由となります。尚、ミッション3のスケジュール変更により、ミッション2のスケジュールに変更はございませんが、ミッション4以降の後発ミッションについても、当初の想定からスケジュールを後ろ倒しする方向で現在調整をしております。ミッション3のスケジュール等の詳細については、本日別途開示をするミッション3に関する説明資料をご参照ください。また、2023年8月18日付で損害保険契約「月保険」に係る保険金を受領したことに伴い、当期純利益は想定を上回る見通しとなりました。これを受けて、2024年3月期通期連結業績を修正いたします。
配信元: 株探

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