反落、イラン制裁緩和報道で一時急落=NY原油概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2023/06/09 05:42
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=71.29(-1.24 -1.71%)

 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月は1.24~1.20ドル安。その他の限月は1.13~0.74ドル安。

 ウラン濃縮を続けるイランと米国が協議し、石油輸出についての制裁緩和と引き換えにウラン濃縮を減らす暫定的な合意に近づいていると伝わったことが相場を圧迫した。ミドル・イースト・アイが関係筋の話として伝えた。2018年、トランプ前米大統領がイラン核開発合意から一方的に離脱し、米国は石油セクターを中心に幅広い制裁をイランに科しているが、この制裁が一部緩和される可能性がある。米国のイラン担当特使であるロバート・マリー氏と、イラン国連大使のアミール・サイード・イラバニ氏が米国内で対面協議したもよう。

 ただ、米ホワイトハウスがこの報道について間違っており誤解を招くと発表すると相場は安値から切り返した。

 時間外取引で7月限は73.28ドルまで堅調に推移したものの、通常取引開始後は急落。一時69.03ドルまで下げ幅を広げ、70ドルの節目を下回った。ただ、売り一巡後は下げ幅を削った。

MINKABU PRESS

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