6月に研究結果をアメリカの学会で発表予定
サッポロホールディングス(株)のグループ企業であるサッポロビール(株)は昨年に引き続き、本年も北海道の旬のおいしさをお届けするクラシックシリーズ「サッポロ クラシック 夏の爽快」を5月30日に北海道エリアで数量限定発売します。(注1)
本商品は昨年も夏季限定で発売しており、大変ご好評いただいています。北海道産ホップ「リトルスター」を使用するとともに、約1年間熟成させた“熟成道産ホップ”を一部使用しました。
この商品にも採用している“熟成ホップ”については、熟成による香り特長に関する研究結果として、6月4~6日に開催されるアメリカ醸造化学会(注2)の年次大会で発表します(注3)。
(注1)https://www.sapporobeer.jp/news_release/0000015814/
(注2)アメリカ醸造化学会(American Society of Brewing Chemists)の2023年度年次大会はペンシルバニア州ピッツバーグにて2023年6月4~6日の会期で開催。https://www.asbcnet.org/events/2023Meeting/Pages/default.aspx
(注3)谷川知沙ら「熟成ホップと様々な香り成分との相互作用がビールの香りに及ぼす効果(Effects of Using Aged Hops in Combination with Various Flavor Compounds on the Aroma of Beer)」
■サッポロビールの独自開発した熟成ホップ活用技術について
○論文:「ホップに含まれる分岐鎖脂肪酸の発酵挙動とそれらがビールのホップ香に及ぼす影響」(注4)
ホップはビールに特長的な香りや苦味を与える重要な原料です。また、低分子で分岐構造をもつ「分岐鎖脂肪酸(BCFA)」と言われる成分も含んでいます。これらは個々にはチーズ様、腐敗的など、やや不快なにおいとして知られる成分です。ただし、ホップ中の量は少なく、ビールでこういった不快なにおいを感じることは通常ありません。
サッポロビールの研究でホップに含まれるこういったBCFAが感じるか感じないか程度の量(閾値)含まれていると、ホップが持っている元々の香りを強める効果がある、とわかりました。
(注4)蛸井(https://doi.org/10.23763/BrSc19-24takoi)
ホップを熟成(常温、長期間の保存)させると、苦味成分が酸化で分解されてBCFAが増えることが知られています。つまり、上記の研究と熟成ホップの知見を組み合わせると、熟成ホップを不快なにおいを感じない程度の隠し味として使うことで、香り付けに用いているホップの香りを強めることができます。
この技術は、今回発売する「サッポロ クラシック 夏の爽快」の他、既に発売した「サッポロ クラシック 春の薫り」でも商品の特長を出すために活用しています。
当社は、創業期より続く原料へのこだわりを継承し、香り成分にかかわる研究、ホップ品種の育種からその加工・活用法の開発に取り組んでます。それらの研究開発を活かし、香りでも楽しんでいただける多様なビールをお客様に提供していきます。
<参考>サッポロ クラシック ブランドサイト https://www.sapporobeer.jp/classic/
<消費者の方からのお問い合わせ先>
サッポロビール(株)お客様センター
TEL 0120-207-800
サッポロホールディングス(株)のグループ企業であるサッポロビール(株)は昨年に引き続き、本年も北海道の旬のおいしさをお届けするクラシックシリーズ「サッポロ クラシック 夏の爽快」を5月30日に北海道エリアで数量限定発売します。(注1)
本商品は昨年も夏季限定で発売しており、大変ご好評いただいています。北海道産ホップ「リトルスター」を使用するとともに、約1年間熟成させた“熟成道産ホップ”を一部使用しました。
この商品にも採用している“熟成ホップ”については、熟成による香り特長に関する研究結果として、6月4~6日に開催されるアメリカ醸造化学会(注2)の年次大会で発表します(注3)。
(注1)https://www.sapporobeer.jp/news_release/0000015814/
(注2)アメリカ醸造化学会(American Society of Brewing Chemists)の2023年度年次大会はペンシルバニア州ピッツバーグにて2023年6月4~6日の会期で開催。https://www.asbcnet.org/events/2023Meeting/Pages/default.aspx
(注3)谷川知沙ら「熟成ホップと様々な香り成分との相互作用がビールの香りに及ぼす効果(Effects of Using Aged Hops in Combination with Various Flavor Compounds on the Aroma of Beer)」
■サッポロビールの独自開発した熟成ホップ活用技術について
○論文:「ホップに含まれる分岐鎖脂肪酸の発酵挙動とそれらがビールのホップ香に及ぼす影響」(注4)
ホップはビールに特長的な香りや苦味を与える重要な原料です。また、低分子で分岐構造をもつ「分岐鎖脂肪酸(BCFA)」と言われる成分も含んでいます。これらは個々にはチーズ様、腐敗的など、やや不快なにおいとして知られる成分です。ただし、ホップ中の量は少なく、ビールでこういった不快なにおいを感じることは通常ありません。
サッポロビールの研究でホップに含まれるこういったBCFAが感じるか感じないか程度の量(閾値)含まれていると、ホップが持っている元々の香りを強める効果がある、とわかりました。
(注4)蛸井(https://doi.org/10.23763/BrSc19-24takoi)
ホップを熟成(常温、長期間の保存)させると、苦味成分が酸化で分解されてBCFAが増えることが知られています。つまり、上記の研究と熟成ホップの知見を組み合わせると、熟成ホップを不快なにおいを感じない程度の隠し味として使うことで、香り付けに用いているホップの香りを強めることができます。
この技術は、今回発売する「サッポロ クラシック 夏の爽快」の他、既に発売した「サッポロ クラシック 春の薫り」でも商品の特長を出すために活用しています。
当社は、創業期より続く原料へのこだわりを継承し、香り成分にかかわる研究、ホップ品種の育種からその加工・活用法の開発に取り組んでます。それらの研究開発を活かし、香りでも楽しんでいただける多様なビールをお客様に提供していきます。
<参考>サッポロ クラシック ブランドサイト https://www.sapporobeer.jp/classic/
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サッポロビール(株)お客様センター
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