アダストリア、今期経常を30%上方修正、配当も5円増額

配信元:株探
投稿:2022/12/29 15:30
 アダストリア <2685> [東証P] が12月29日大引け後(15:30)に決算を発表。23年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の118億円に急拡大した。
 併せて、通期の同利益を従来予想の100億円→130億円(前期は81.6億円)に30.0%上方修正し、増益率が22.5%増→59.2%増に拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常利益も従来予想の38.4億円→68.4億円(前年同期は66.1億円)に78.1%増額し、一転して3.5%増益計算になる。

 業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の55円→60円(前期は55円)に増額修正した。

 直近3ヵ月の実績である9-11月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比35.3%増の56.4億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の7.1%→8.7%に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 前回予想を公表した2022年4月13日時点においては、2023年2月期上期には新型コロナウイルス感染症の影響から緩やかに回復し、下期にかけて経済が正常化していく前提で見通しを策定しました。また原材料及びエネルギー価格の上昇、物価や金利の上昇、円安の進行、地政学リスクの増大など事業環境の不透明さを織り込んでいました。当期は見通しの通り外出需要が回復し、また当社の商品企画やマーケティング施策も奏功したことで原価上昇や為替の影響を一定程度吸収することができ、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれについても、想定を上回る見込みとなりました。なお、本予想には連結子会社における決算期変更の影響を織り込んでいます。また、通期個別業績予想につきましては、外出需要の回復と商品企画やマーケティング施策の成果により売上、利益ともに好調に推移し、前期実績との差異が発生する見込みとなりましたので、通期個別業績予想を公表いたします。

 当社では、株主の皆様への還元として、配当はのれん償却前連結配当性向30%を基本方針に実施しております。前回予想を公表した2022年4月13日時点においては、配当の安定性、投資と還元のバランスを考慮し、2023年2月期の配当予想を1株につき55円(連結配当性向39.5%)と決定いたしました。上記の通り通期の連結当期純利益予想を上方修正することに伴い、当期の期末配当予想につきましては、1株につき35円にさせて頂きます。これにより、年間配当は1株につき60円(連結配当性向33.2%)となる見込みです。
配信元: 株探

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