午後:債券サマリー 先物は続落、イベント待ちで方向感欠く

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/11/30 15:36
 30日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落。朝方の買いが一巡したあとはイベント待ちといったムードとなり、方向感に乏しい相場展開となった。

 債券先物は前日に下落した反動から買いが先行したものの、前日の米長期債相場が反落(金利は上昇)したことが重荷となるかたちで失速した。市場の関心は30日(日本時間12月1日未明)に行われるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容に向かっており、利上げ継続の必要性を強調するかどうかなどを見極めたいとする市場参加者が多かったもよう。また、今晩は米地区連銀経済報告(ベージュブック)や11月のADP全米雇用リポートなど、重要経済指標の発表が相次ぐことも動きにくさにつながっているようだった。国内ではあす財務省が10年債入札を予定しており、持ち高を一方向に傾ける向きは少なかった。

 先物12月限の終値は前日比6銭安の148円72銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日と同じ0.250%で推移している。

出所:MINKABU PRESS
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