米国株見通し:下げ渋りか、中国のコロナ対策緩和を好感も

配信元:フィスコ
投稿:2022/11/14 14:06
(13時50分現在)

S&P500先物      3,981.40(-11.5)
ナスダック100先物  11,756.70(-60.3)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は60ドル安。米長期金利は下げ渋り、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


11日の主要3指数は続伸。失速する場面もあったが、終盤に持ち直し、ダウは32ドル高の33747ドルと3日連続で上値を伸ばした。前日の記録的な大幅高の反動で、売り先行。ただ、10日に発表された消費者物価指数(CPI)が低調な内容となり、インフレのピークアウトに思惑が広がった。それを受け連邦準備制度理事会(FRB)による引き締めペース減速の思惑が浮上。長期金利の先安観でハイテクが買われ相場を押し上げた。


本日は下げ渋りか。ウォラーFRB理事がタカ派的な見解を維持。また、今晩はブレイナードFRB副議長がインフレ高止まりのため引き締めに積極的なスタンスを示す見通しで、売り先行となりそうだ。ただ、前週発表されたインフレ指標の鈍化が意識され、全般的に売りは抑制される。金利安ならハイテク関連への買いが続くほか、ドル高一服を背景に輸出関連も物色されよう。一方、中国政府のコロナ対策緩和で、関連株も注目されるとみる。


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配信元: フィスコ