米株式市場は買い戻しが加速 ダウ平均は780ドル高=米国株序盤

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/10/05 00:38
NY株式4日(NY時間11:27)
ダウ平均   30271.67(+780.78 +2.72%)
ナスダック   11176.25(+360.82 +3.41%)
CME日経平均先物 27115(大証終比:+205 +0.76%)

 きょうも前日に引き続き、米株式市場は買い戻しが加速しており、ダウ平均は700ドル超急伸している。10月相場は好調なスタートを切り、9月に見られた急激な下落から反転している。この日発表の8月の米求人件数(JOLT求人)が予想以上に減少し、米労働市場のひっ迫が緩んでいることが示されたことで、FRBのタカ派姿勢も緩むのではとの期待も買いを加速させている模様。

 きょうは豪中銀が予想を下回る利上げを実施したことや、欧州市場でクレディスイスの信用不安が一服していることもセンチメントを高めているとの指摘も聞かれた。

 市場からは、「S&P500は9月に9%超下落し、年初来で下落率が25%に達しっていた。売られ過ぎの感があった中で、さらに先週は、ファンド勢による四半期末のリバランスが活発に入った可能性がある。株式に対するセンチメントがすでに非常に弱まっているため、定期的なリバウンドは予想されることではあるが、市場は当面、主にインフレと政策金利に対する期待によって、不安定な状態が続くと思われる」との指摘が出ている。

 ファンダメンタルズに何も変化はないとの指摘は依然として多く、リバウンド相場は一時的との見方は根強い。しかし、一部からはFRBの利上げサイクル終了への期待も台頭している模様。

 株高と米国債利回り低下およびドル安は、市場参加者がFRBの利上げサイクル終了が可視化し始めていることを一部反映している可能性があるという。来年に到達が予想されている今回の利上げサイクルのターミナルレート(最終着地点)に対する市場予想も先週の4.75%から4.39%程度に低下。今週末の米雇用統計、そして、来週の米消費者物価指数(CPI)が、その期待を高める内容であれば、巻き戻しが一気に加速する可能性があるという。

 ほぼ全面高の中、IT・ハイテク株が上げを主導しているほか、銀行や産業、エネルギー株も買われている。9月の新車販売が好調だったことで、自動車株にも買いが強まる展開。

アップル<AAPL> 145.20(+2.75 +1.93%)
マイクロソフト<MSFT> 249.17(+8.43 +3.50%)
アマゾン<AMZN> 122.59(+6.71 +5.79%)
アルファベットC<GOOG> 102.33(+3.03 +3.05%)
テスラ<TSLA> 254.86(+12.46 +5.14%)
メタ・プラットフォームズ<META> 141.22(+2.61 +1.88%)
AMD<AMD> 68.56(+2.45 +3.71%)
エヌビディア<NVDA> 131.29(+6.17 +4.93%)
ツイッター<TWTR> 42.84(+0.30 +0.71%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)