米ドル/円、じり安基調が継続しそう

著者:津田隆光
投稿:2022/08/12 10:07

「130.000円」が重要な上下分水嶺

米ドル/円・日足・複合チャート
米ドル/円・日足・複合チャート出所:マネースクエアFXチャート

【注目ポイント】「130.000円」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートで下値サポートなら、「135.000円」付近までの上昇も
【シナリオ②】同レート割れなら、「126.354円」付近までの下落も想定


2日、直近安値となる「130.316円」を付けた後、じり高基調となっていた米ドル/円ですが、10日に発表された米7月CPI(消費者物価指数)が市場の予想を下回る結果となったこともあり、「上値抑制」→「じり安基調」に変化しています。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足を下放れる“逆転”になりつつあること、3) ローソク足の上方に薄い赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)が出現していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなり、ADXが右肩上がり推移(上図青色点線丸印)となっていることから、米ドル/円・日足チャートは、下降トレンド序盤を示すチャート形状であると判断します。

喫緊の注目ポイントは・・・心理的な節目である「130.000円」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。

筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)


[シナリオ①]
これからの時間にかけて、「130.000円」で下値サポートされた場合は、「下値固め」→「一旦の反発フロー」となりそうです。当該ケースでは、「下降バンドウォーク崩れ」や「-DI>+DIの乖離縮小」も伴いながら、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAを基準とする「135.000円」付近までの上昇もあり得そうです。

[シナリオ②]
一方で、「130.000円」を終値ベースで下回った場合は、「下値支持線割れ」→「もう一段の下値切り下げ」となりそうです。当該ケースでは、「SARの売りサインへの転換」や「下降バンドウォークの継続」、さらには「-DI>+DIのさらなる乖離拡大」も伴いながら、5月24日に付けた「126.354円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落も想定すべきでしょう。


今後の米ドル/円はじり安基調が継続する相場付きとなることが予想されますが、上記[シナリオ①]のケース(=「130.000円」下値サポート)では、一旦反発フローとなる可能性も視野に入れるべきでしょう。よって、心理的節目である「130.000円」は、米ドル/円にとっての重要な上下分水嶺(ぶんすいれい)となりそうです。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想
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