利上げペース鈍化懸念後退で一時株安も買い戻し目立つ=米国株序盤

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/08/05 23:47
 きょうのNY株式市場でダウ平均は続落で始まったものの、買い戻しが目立った。前日比は、ダウ工業株30種平均が54.47ドル安の3万2672.35ドル、ナスダック総合指数が46.82安の1万2673.76、S&P500が3.05安の4148.89。

 注目された本日の米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく上回る52.8万人増、前回値も上方修正、失業率が予想外に低下、平均時給が予想外に上昇など、著しく強い結果となった。

 この結果を受けて、次回9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅縮小見通しが後退。金利先物市場動向からみた利上げ見通しでは、雇用統計前まで66%台と約3分の2の織り込みを見せていた0.5%見通しが30%割れまで。代わって前日まで33%前後の織り込みと少数派となっていた0.75%利上げ見通しが70%を超える織り込みとなった。

 こうした動きを受けて、ダウ平均は大きく下げて始まった。一時32500ドルを割り込み、前日比230ドル強の下げを見せたが、その後は米景気の力強さを好感した買い戻しが入り、前日比プラス圏を回復する動きを見せた。

 個別株でも弱く始まった後、買いが入る場面が見られ、通期見通しが弱かった代替肉大手ビヨンド・ミートがマイナス圏から一気の上昇。ソフトウェア関連の上昇も目立ちクラウドフレアなどが強い。

 87ドル前後まで下げていたNY原油が90ドルを超えるなど、原油安一服したこともあり、石油メジャーシェブロンやエクソンモービルなどが売られている。

 ダウ採用銘柄ではシェブロンのほかに、大手金融機関のJPモルガン、ゴールドマンサックスなどが堅調。

 GAFA関連ではテスラが弱く、ツイッターなどが好調。

ビヨンド・ミート 38.00(+6.61 +21.06%)
クラウドフレア 72.50(+14.07 +24.08%)
ノートンライフロック 25.50(-1.10 -4.14%)

ネットフリックス 227.84(-2.07 -0.90%)
テスラ 903.78(-22.12 -2.39%)
ツイッター 41.81(+0.75 +1.83%)
 
エクソンモビル  89.10(+1.91 +2.10%) 
シェブロン  154.18(+3.04 +1.96%) 
JPモルガン 115.71(+3.35 +2.95%)
ゴールドマン  334.72(+2.85 +0.86%)

MINKABU P

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