アジア株 台湾株が急反発、2020年のパンデミック初期以降となる市場介入実施へ TSMCなど半導体関連が大幅上昇

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/07/13 11:25
アジア株 台湾株が急反発、2020年のパンデミック初期以降となる市場介入実施へ TSMCなど半導体関連が大幅上昇

東京時間11:05現在
香港ハンセン指数   20953.88(+109.14 +0.52%)
中国上海総合指数  3281.66(+0.19 +0.01%)
台湾加権指数     14334.86(+384.24 +2.75%)
韓国総合株価指数  2335.68(+17.92 +0.77%)
豪ASX200指数    6609.10(+2.82 +0.04%)

アジア株は軒並み上昇。

台湾株は急反発。国家金融安定基金(国安基金)が火曜日に臨時会合を開催し、株式市場を支えることを決定したと発表した。株式介入は2020年のパンデミック初期以降で初めて。ロシアによるウクライナ侵攻長期化や世界的なインフレ加速を受けた景気減速懸念から、台湾株は今年1月の高値から25%下げ、今月に入っては海外勢の売りが加速していた。
ハイテク関連を中心に幅広い銘柄が買われている。半導体関連は大幅高。宏達国際電子は7.6%高、威盛電子は6.4%高、友達光電は5.9%高、創意電子は5.5%高、TSMCは4.3%高、聯発科技は4.1%高。

台湾市場でハイテク関連が大幅上昇していることが材料視されており、香港市場でもJDドットコムや美団、シャオミ、ネットイース、アリババなどが買われている。
ただ、一方で中国の景気減速は引き続き懸念されており、積極的に買い進める動きは見られない。上海市で従来のウイルスよりも感染力が強いとされるオミクロン株「BA.5」が確認されたことで、再びロックダウンが導入される可能性が高い。

韓国中銀は13日、国内でのインフレ加速に対応するため、政策金利を1.75%から2.25%に引き上げた。韓国中銀が50bpの大幅利上げに踏み切るのは初めてとなる。
韓国でも「BA.5」が流行しつつあり、感染が増加している。14日発表の新規感染者数は4万266人と約2カ月ぶりに4万人を超えた。このままのペースで行けば8月半ば~9月下旬にかけて、1日あたりの感染者数は20万人を超える可能性があると専門家は指摘している。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)