ＣＥＨＤ Research Memo（4）：SIerとしてシステムの企画、構築、運用サポートで幅広く医療を支える（2）

■CEホールディングス<4320>の事業概要

2) その他の事業
Mocosukuは、Web事業、産業保険事業、人材事業を手掛けている。Web事業ではWebサイトの構築・運用及びコンテンツ制作等を、産業保健事業では企業や健保組合からの従業員向け健康相談窓口や特定保健指導の受託等を、人材事業では介護士等資格保有者の派遣や一般紹介・派遣を行っている。

また、DSが手掛けるデジタルサイネージシステム販売及びコンテンツ制作事業も、その他の事業に分類している。

2022年2月に完全子会社したサンカクカンパニーでは、企業やサービスのデジタルマーケティング実行支援とデジタルマーケティング人材の育成を手掛けている。同社は昨年12月に策定した中期経営計画の成長戦略の1つに、デジタルマーケティング事業立ち上げを掲げている。デジタル問診、診療予約、PHR（Personal Health Record）、電子カルテ記載情報の共有など、医療機関とコンシューマーをつなぐサービスの立ち上げ・拡大を目指しており、サンカクカンパニーが持つデジタルマーケティングの技術・ノウハウをグループ内に獲得することにより、これらのサービスを加速させる。

3.サステナビリティ
同社では、「医療を中心としたヘルスケア全般をITで支援し、それに関わる『国民の安心・安全な生活』や『社会や事業者が抱える課題解決』に寄与することを目指す」との企業理念を掲げている。

人々の健康の維持・増進は持続可能な社会を築くうえで根源的なものである。日本の財政や社会保障制度を持続可能なものとするためには増大する国民医療費をどのように抑制していくのかを重要な課題と認識し、医療情報システムの提供や医薬品・医療機器の開発支援等を通じてこれらに貢献することを目指す。加えて、人権・環境等のサステナビリティについても重要な経営課題とし、取り組んでいく。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　大川勇一郎）


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