今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆ユーロ売り・円買いがただちに拡大する可能性は低い見通し

配信元:フィスコ
投稿:2022/06/08 08:19
ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/01/25)まで上昇。英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、ユーロ・円は一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長く伸び悩んだが、日欧金利差の拡大観測が広がり、一時140円00銭(2022/04/21)まで買われている。欧州諸国におけるエネルギー供給不安は依然として解消されていないが、欧州中央銀行(ECB)は中銀預金金利を9月末までに0%以上に引き上げることを計画している。利上げは7月に開始される可能性が高いこと、2023年にかけて日欧金利差の拡大が予想されていることから、ユーロ売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

【ユーロ売り要因】
・米長期金利の上昇
・欧州経済は景気後退のリスクに直面
・ウクライナ戦争は長期化の公算

【ユーロ買い要因】
・欧米諸国の株高
・ECB預金金利は9月末までに0%をやや上回る可能性
・欧州諸国は代替エネルギーを今年後半までに確保する可能性

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配信元: フィスコ