USENNEX Research Memo(2):コーポレートスローガン「必要とされる次へ。」を実直に実践

配信元:フィスコ
投稿:2022/05/13 16:02
■会社概要

1. 会社概要
USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は、持株会社として傘下のグループ企業を通じて、飲食・小売といった業務店やホテル・病院・オフィスなど各種施設向けに、祖業の音楽配信を主軸に、店舗・施設の運営やDXを支援するための機器・ソリューションなどを提供している。また一般個人に対しては、動画や電子書籍などのデジタルコンテンツを定額制で配信するサービスを行っている。業務店など93万件の顧客基盤、250万人を超える動画配信サービスの会員数、業務店支援ノウハウ、ネットワークインフラ、直販体制・テレマーケティング・代理店網といった営業力など、グループ企業がそれぞれに持つ強みを生かし、各社の商品・サービスをクロスセルすることでシナジーを創出している。また、5GやIoT、AIといった次世代技術を積極的に取り込みながら、機動的な成長戦略も推進している。このように同社は、社会が必要とするサービスを提供し、社会から期待され必要とされる企業グループになるため、コーポレートスローガンである「必要とされる次へ。」を実直に実践している。


再統合後に強固な収益基盤を構築
2. 沿革
同社は、宇野元忠(うのもとただ)氏が1961年に創業し、その後は(株)大阪有線放送社となり、全国を網羅する有線放送網を構築した。1998年に宇野康秀(うのやすひで)氏が社長に就任すると、有線放送で培った顧客基盤・インフラを活用して、店舗支援サービスやブロードバンドサービス、動画配信サービスなど多角化とデジタル化へ舵を切った。そのなかで、ブロードバンド事業を展開していた(株)U’sブロードコミュニケーションズ(のちのU-NEXT)が、2010年12月にUSENからテレビ向け有料動画配信サービス事業と個人向け光回線などの販売代理店事業を承継して独立した。しかし2017年12月、USENとU-NEXTは、それぞれ保有する顧客基盤など経営資源を生かすため再統合した。そして再統合を機にグループ共通機能を集約化する一方、グループシナジーによる効率化と業容拡大を同時に実現した。現在は成長性の高い強固な収益基盤を構築している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)


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