東日システム、前期経常を24％下方修正、配当も5円減額

　東京日産コンピュータシステム <3316> [東証Ｓ] が4月25日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。22年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の6億円→4.5億円(前の期は3.7億円)に23.9％下方修正し、増益率が60.8％増→22.4％増に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の4.7億円→3.2億円(前年同期は2.8億円)に30.5％減額し、増益率が68.0％増→16.7％増に縮小する計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→15円(前の期は13円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　　新型コロナウイルス感染症の拡大影響は、第３四半期において落ちつきが見られたものの、変異株であるオミクロン株の急激な感染拡大により、期末に向けた顧客のＩＴ投資予算は再び抑制され、当初見込んでいた受注高の獲得まで至らず、売上高については、ハードウェア、導入支援サービスといったフロー案件が減少したことから減収となる見込であります。一方、当社の事業戦略であるマネージドサービス事業は堅調に推移するとともに、アプリケーション開発が伸長したことから、営業利益、経常利益、当期純利益については、前回発表予想数値を下回るものの、前期実績から増益となる見込であります。　　上記の状況を反映し、売上高7,152百万円（前回予想比：848百万円減）、営業利益435百万円（前回予想比：165百万円減） 、経常利益459百万円（前回予想比：144百万円減）、当期純利益 293百万円（前回予想比：111百万円減 ）となる見込であります。

　　　当社は、株主の皆様への適切な利益還元を経営の最重要課題の一つとして位置づけており、年間の配当性向30％を基準とし、業績に応じた成果配分を行うことを基本方針としております。　　この方針に基づき、当期の期末配当金につきましては、通期の業績見込を勘案し、2021年５月13日に公表いたしました期末配当予想を１株当たり20円から15円（前期実績から２円増配）に修正させていただきます 。（注）上記の予想は、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。