ポンドドルも下げ幅拡大 2月の英中銀の大幅利上げやバランスシート縮小を指摘する声も=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/01/28 01:10
 前日のパウエルFRB議長のFOMC後の会見を受けたドル買いが続いており、ポンドドルも1.33ドル台まで下げ幅を拡大している。一時1.3360ドル付近まで下落する場面が見られ、1.3375ドル付近が下値サポートのメドの1つとして意識されていたが、その水準を下回っている。

 前日のパウエル議長の会見を受けてFRBの利上げ期待が高まっているが、英中銀もその期待が高まっている。市場は、過去30年で最も速いペースで進行しているインフレを抑制するために、英中銀はより積極的に利上げを行うとの見方を強めている。本日の短期金融市場で2月の英中銀金融政策委員会(MPC)で0.5%の大幅利上げを一部織り込む動きも出ているようだ。その先の追加利上げへの観測も強まっており、政策金利が1%まで引き上げられる時期を従来の8月から6月に前倒ししている。

 一部からは、バランスシート縮小についても指摘が出ている。英中銀が保有する英国債の一部が3月に満期を迎える。規模は280億ポンドで、それを手始めに満期が到来する国債の再投資を停止し、バランスシート縮小開始の扉を開く可能性があるという。それを2月のMPCで示唆してくる可能性も指摘されているようだ。

GBP/USD 1.3370 GBP/JPY 154.35 EUR/GBP 0.8331

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)