午後:債券サマリー 先物は反落、売り一巡後は下げ渋る
14日の債券市場で、先物中心限月3月限は反落。日銀の政策変更への思惑から急落する場面があったものの、売り一巡後はやや落ち着きを取り戻し下げ渋った。
米国をはじめ世界の主要中央銀行が金融政策の正常化に向けて動くなか、日銀が2%の物価目標達成を前に利上げを実施できるかどうかの議論を開始していると一部で報じられたことで、来週17~18日に開かれる日銀金融政策決定会合に対する警戒感が台頭。日銀が朝方発表した昨年12月の企業物価指数が前年同月比8.5%上昇と高い伸びを示したことも金融正常化の思惑に拍車をかけ、債券先物は午前に一時150円60銭台まで売り込まれた。ただ、市場では過剰反応との見方もあり、午後に入ると押し目買いが流入。この日に実施された20年債入札が無難な結果となったことも安心感を誘い、150円80銭台まで値を戻した。なお、20年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が6銭と前回(21年12月16日)と同じで、応札倍率は3.18倍と前回の3.66倍をやや下回った。
先物3月限の終値は前日比26銭安の150円80銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、一時0.155%と昨年2月下旬以来の高水準をつけたが、その後は0.145%(前日比0.020%上昇)で推移した。
出所:MINKABU PRESS
米国をはじめ世界の主要中央銀行が金融政策の正常化に向けて動くなか、日銀が2%の物価目標達成を前に利上げを実施できるかどうかの議論を開始していると一部で報じられたことで、来週17~18日に開かれる日銀金融政策決定会合に対する警戒感が台頭。日銀が朝方発表した昨年12月の企業物価指数が前年同月比8.5%上昇と高い伸びを示したことも金融正常化の思惑に拍車をかけ、債券先物は午前に一時150円60銭台まで売り込まれた。ただ、市場では過剰反応との見方もあり、午後に入ると押し目買いが流入。この日に実施された20年債入札が無難な結果となったことも安心感を誘い、150円80銭台まで値を戻した。なお、20年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が6銭と前回(21年12月16日)と同じで、応札倍率は3.18倍と前回の3.66倍をやや下回った。
先物3月限の終値は前日比26銭安の150円80銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、一時0.155%と昨年2月下旬以来の高水準をつけたが、その後は0.145%(前日比0.020%上昇)で推移した。
出所:MINKABU PRESS
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