■業績動向
3. 2022年3月期の業績見通し
エノモト<6928>は2022年3月期の業績見通しを、売上高26,500百万円(前期比15.2%増)、営業利益1,900百万円(同21.5%増)、経常利益1,900百万円(同21.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,500百万円(同0.7%増)と見込んでいる。期初の見通しに対して、売上高で3,500百万円、営業利益で250百万円、経常利益で300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で150百万円の上方修正になっている。なお、繰延税金資産の追加計上がなくなるため、期初の親会社株主に帰属する当期純利益は減益予想だったが、業績好調により増益予想となった。
同社は、IC・トランジスタ用リードフレームがパワー半導体向けなどに伸長、オプト用リードフレームは交通インフラをはじめディスプレイ向けや自動車向けLEDを中心に復調、コネクタ用部品はスマートフォンやウェアラブル端末向けに堅調に推移するという前提を期初に置いていたが、第2四半期は想定を上回る進捗だったため、通期業績見通しを上方修正した。しかし、下期の業績に関しては、スマートフォン向けは上期前倒し需要発生の反動、車載向けは半導体不足による自動車の生産調整などを懸念し、期初のまま慎重な予算とした。
しかし、スマートフォン向けは、新商品の効果などから第3四半期のピークへ向けて強い調整がないうえ、第4四半期も調整が小さくなるとの見方もある。また、自動車の生産は半導体不足により8月以降は確かに当初予測より少ない状態が続いているが、12月に向けて回復傾向となる見方も一部に出てきた。したがって、同社の懸念が杞憂に終わり、第2四半期の好調を下期も継続する可能性が出てきたと言える。このため、足元の半導体の需給動向は依然不安視せざるを得ないが、通期の業績が上方修正計画をさらに上回るという想定も持っていた方がよさそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<ST>
3. 2022年3月期の業績見通し
エノモト<6928>は2022年3月期の業績見通しを、売上高26,500百万円(前期比15.2%増)、営業利益1,900百万円(同21.5%増)、経常利益1,900百万円(同21.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,500百万円(同0.7%増)と見込んでいる。期初の見通しに対して、売上高で3,500百万円、営業利益で250百万円、経常利益で300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で150百万円の上方修正になっている。なお、繰延税金資産の追加計上がなくなるため、期初の親会社株主に帰属する当期純利益は減益予想だったが、業績好調により増益予想となった。
同社は、IC・トランジスタ用リードフレームがパワー半導体向けなどに伸長、オプト用リードフレームは交通インフラをはじめディスプレイ向けや自動車向けLEDを中心に復調、コネクタ用部品はスマートフォンやウェアラブル端末向けに堅調に推移するという前提を期初に置いていたが、第2四半期は想定を上回る進捗だったため、通期業績見通しを上方修正した。しかし、下期の業績に関しては、スマートフォン向けは上期前倒し需要発生の反動、車載向けは半導体不足による自動車の生産調整などを懸念し、期初のまま慎重な予算とした。
しかし、スマートフォン向けは、新商品の効果などから第3四半期のピークへ向けて強い調整がないうえ、第4四半期も調整が小さくなるとの見方もある。また、自動車の生産は半導体不足により8月以降は確かに当初予測より少ない状態が続いているが、12月に向けて回復傾向となる見方も一部に出てきた。したがって、同社の懸念が杞憂に終わり、第2四半期の好調を下期も継続する可能性が出てきたと言える。このため、足元の半導体の需給動向は依然不安視せざるを得ないが、通期の業績が上方修正計画をさらに上回るという想定も持っていた方がよさそうだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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