◎〔週間外為見通し〕ドル高に変調なし、感染次第で神経戦も=外為オンライン・佐藤氏

配信元:時事通信社
投稿:2021/11/26 16:39
 来週の東京外国為替市場のドルの対円相場は、日米間の金利差拡大を意識したドル買い・円売りが継続するとみられる。ただ、南アフリカで新たに確認された新型コロナウイルス変異型の感染状況次第では、「安全資産」とされる円が騰勢を強める場面もありそうだ。
 今週は市場が気をもんでいた米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長の人事について、22日にホワイトハウスがパウエル議長の再任方針を発表。新規失業保険申請件数が52年ぶりの低水準となったほか、10月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比5.0%上昇と、約31年ぶりの高さを記録した。堅調な雇用情勢を踏まえながら、パウエル氏の下でFRBがインフレ抑制に向けて着実に動き出すとの見方が先行し、米長期金利は上昇。これを受けて外為市場ではドル買いの勢いが増し、一時1ドル=115円台前半と、2017年3月以来約4年8カ月ぶりの高値水準にまで上昇した。
 ドル高基調は継続するとの見方が大勢だが、一方で「上昇ピッチの速さには警戒感もある」(中堅証券)という。こうした中で南アの変異株をめぐる報道が伝わった後は、114円台半ばまで下落。心理的節目とされる115円台で値固めするシナリオは崩れ、投資家が方向感をつかみかねていることを示した格好となっている。
 ▽佐藤正和・外為オンラインシニアアナリスト=ドルのじり高基調に変化はないが、新たな変異株の感染動向には注意を払う必要がある。投資家心理の後退に伴い、一時的に円買いが強まる可能性があるからだ。もっとも、ドルの押し目を狙う個人投資家は多く、下値は限られるだろう。週間レンジは1ドル=114円00〜116円00銭を予想する。
 米景気の回復期待を示す内容の経済指標が相次ぐ中、来月3日に発表される11月の米雇用統計で足元の雇用状況の改善を確認したい。11月30日の米公聴会でのイエレン財務長官とパウエルFRB議長のインフレ高進をめぐる発言にも注意が必要だ。(了)
[時事通信社]
配信元: 時事通信社
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