◎〔週間見通し〕NY金、下げ一服で値位置探り=アナリストの亀井氏

配信元:時事通信社
投稿:2021/11/26 13:53
 金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏=ニューヨーク金先物相場は急落が一服し、1オンス=1700ドル台後半で値位置を探る動きとなりそうだ。中心限月の予想レンジは1760〜1800ドル。
 金相場は今週、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)の再任を契機に急落し、11月上旬の上げ幅をほぼ帳消しにした。市場関係者にはやや予想外の結果だっただろう。ファンドを中心に11月上旬以降積み上げられた先物の買いポジションが一気に取り崩されたことに加え、アルゴリズムトレードの売りが下落を加速した。
 テーパリング(量的緩和の縮小)を決定した11月2、3日の連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、パウエル議長は早期の引き締め観測をけん制したが、インフレ過熱感は続いた。19日にFRBのクラリダ副議長やウォラー理事らがタカ派的な見解を示した。想定を上回るインフレを前に、FRBもゼロ金利離脱までの時間軸を圧縮したくなってきたのではないか。この結果、テーパリング加速観測が浮上し、金の売りを招いた。
 バイデン米大統領も、ガソリンを筆頭に物価高騰が招く国民の不満拡大や、支持率の一段の低下を回避したい点では同じだ。
 ただ、先物市場での目先的な手じまい売りは一巡した印象だ。年末前の、いわゆる「45日ルール」に基づくファンドの解約・現金化も、11月中旬で終わっている。今回の急落過程で、金ETF(上場投資信託)の残高は増加した。中長期の投資家は金を買い拾い、相場を下支えしている。目先は下げても1750ドル程度までだろう。
 12月に入れば、米連邦政府債務をめぐる与野党協議が関心を集めるだろう。不透明感が強い中、ドルが下落し、場合によっては米国債の格下げ懸念も浮上し、金相場をサポートしそうだ。(了)
[時事通信社]
配信元: 時事通信社
ヤフーファイナンスお勧め
公式アプリ
国内最大級の株と投資の総合アプリ
掲示板
投資家の売りたい買いたいが一目でわかる
投資信託
利益とリスクでの検索や注目の投信をご紹介