クレハ、今期税引き前を一転10%増益に上方修正、配当も15円増額(訂正)

配信元:株探
投稿:2021/11/09 15:00
 クレハ <4023> が11月9日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比79.2%増の114億円に拡大した。
 併せて、通期の同利益を従来予想の150億円→195億円(前期は177億円)に30.0%上方修正し、一転して9.9%増益見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結税引き前利益は前年同期比29.1%減の80.5億円に減る計算になる。

 業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の170円→185円(前期は170円)に増額修正した。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結税引き前利益は前年同期比98.8%増の70.9億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の10.6%→17.2%に急上昇した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 売上収益は、機能製品事業のリチウムイオン電池バインダー向けフッ化ビニリデン樹脂及び樹脂製品事業の「NEWクレラップ」の販売が好調に推移すること等があり、前回予想を上回る見込みです。また、付加価値が高い製品の売上収益増加に伴う増益に加え、販売費及び一般管理費の減少もあり、営業利益、税引前利益及び親会社の所有者に帰属する利益は前回予想を上回る見込みです。(注)上記の業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって異なる結果となる可能性があります。

 当社は、剰余金の配当等の決定に関して、中長期的な成長の実現に向け企業体質の強化を図るとともに将来の事業展開に備えること、および、安定的、継続的な配当を実施することを基本方針としております。また、現在、中期経営計画「Kureha’s Challenge2022~クレハの挑戦2022(中計ストレッチFinal stage)」に沿って、事業環境の変化に柔軟かつ機動的な対応を図り、持続的な成長と企業価値の向上を目指して取組んでおりますが、「1.業績予想の修正」に記載のとおり、2022年3月期通期の連結業績予想は、5月12日に公表した業績予想を上回り、前期比増収・増益となる見込みです。つきましては、株主の皆様のご支援にお応えし、株主還元の充実を図るため、2022年3月期の期末配当金を、直近の配当予想の1株当たり85円から100円に増配させていただくことといたします。なお、期末配当については、2022年4月開催予定の定時取締役会の決議をもって決定、実施することになります。
配信元: 株探

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