英財政は見通しほど悪くはないものの、秋には刺激策終了を宣言か=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/09/22 04:28
 NY時間の終盤に入ってポンドドルは1.3665ドル付近で推移している。ロンドン時間には1.36ドル台後半まで買い戻されていたが、NY時間に入って戻り売りが優勢となった。しかし、全体的には1.36ドル台での狭い範囲での推移に留まっている。ポンドドルはここ数日、急速に売りが強まっているが、21日線を下放れる動きが加速している。目先は8月にサポートされた1.36ドルちょうどの水準を維持できるかが注目される。その下は7月安値が1.3570ドル付近に来ている状況。

 きょうは8月の英公的部門純借入額(除銀行)が発表され、借入額は205億ポンドと予想を上回っていた。しかし、英予算責任局(OBR)の見通しである216億ポンドは下回っており、8月の数字は、財政状態がOBRが3月に示した見通しほどは悪くないことを示している。しかし、ジョンソン政権は秋には財政刺激策の縮小を発表する可能性が高いと見られており、10月下旬にスナク財務相が秋の予算演説を行うが、パンデミック時の刺激策終了への言及が見込まれている。

GBP/USD 1.3670 GBP/JPY 149.30 EUR/GBP 0.8580

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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