製造業の生産の遅れはモノへの強い需要が要因との見方=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/09/22 02:52
 NY時間の午後に入ってドル円は109円台前半での上値の重い展開が続いている。前日はリスク回避の雰囲気が強まりドル円も売り優勢となったが、きょうはその雰囲気も一服し、買戻しもみられていた。しかし、反発して始まった米株式市場や原油相場が次第に伸び悩む動きを見せ、一時下げに転じたことから、リスク回避の雰囲気は根強く、ドル円も上値の重い展開が続いている状況。目先は先週にサポートされた109円の水準が維持できるか、そして、8月安値が108.70円付近にあり、目先の下値メドとして意識される。

 一部のエコノミストからは、世界的な製造業の生産の遅れと落ち込みは、特に米国と欧州で、依然として極端なレベルまで悪化が続いており、その要因はモノへの強い需要が約3分の2を占めているとの見方も出ている。

 しかし、来年にはその製品への需要の強さも緩和し、製造業の遅延も改善してくるはずだという。財政拡大に伴う刺激策の効果は世界的に徐々に薄れて行き、さらには、感染拡大が鎮静化すると仮定すれば、消費者の支出が商品からサービスに移行する。それにつれて、モノへの強い需要も緩和されて行くことが見込まれるとしている。

USD/JPY 109.24 EUR/USD 1.1731 GBP/USD 1.3665

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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