日経平均が年初来高値を更新
日経平均株価が2月に付けた高値を更新、終値ベースで31年ぶりの高値水準になりました。菅総理が辞めるといったとたん、まさかここまで株価が上昇するとは誰も思わなかったのではないでしょうか。
ここまで上昇すると・・・「まだここから株買えるの?」と思うひとも多いでしょう。
この高値を更新したタイミングというのはシステムトレードの戦略のひとつである「順張り戦略」でエントリーするタイミングと言えます。株価が高値を更新したことで投資家心理が一気に楽観的になり株価上昇が期待できると考えトレードする順張り戦略では高値更新のタイミングは株を買うべきポイントです。
ただこの順張り戦略、勝ったときの利益は大きいものの勝率は40%程度と低く、ある程度のトレード上級者でないと株を買ったはいいものの結果として天井掴みとなって全トレード負け・・・ということもよくあります。ですので、仮に全トレード負けであったとしてもダメージを最小限に留めるのが「資金配分」なのです。
システムトレーダーはこのような順張り戦略や逆張り戦略、押し目買い戦略などを組み合わせトレードします。全戦略のうちだいたい資金の20%~30%くらいを順張り戦略に配分していることが多いです。このように配分しておくことで仮に株価が下がった場合、順張り戦略は損になりますが、下がったタイミングで買う押し目買い戦略や逆張り戦略である程度損失をカバーできるので全体で見るとバランスがよくなります。
このように考えると、ここから先に株価が上がっても下がっても大丈夫なように、
・資金全体の20%~30%ほどで株を買っておく
・株式市場が下落したときに買う余力を残しておき下落したら買う
といった二段構えの考え方が比較的安心かもしれません。
「もちろんそれだと株価がこのまま上がっていったら利益を取りこぼすじゃないか!」という考えも分かるのですが、基本的に「株価が上がっても下がっても対処できるように常にしておく」ということが大切だと思います。
「どんな上げ相場も必ず最後は大きく下落する」
このことは肝に銘じておいてください。それだけで長く生き残れるトレーダーになれると思います。
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