ペイパルが決算受け下落 イーベイとの解消影響 押し目買いの好機との指摘も=米国株個別

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/07/29 23:33
 決済システムのペイパル<PYPL>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、1株利益は予想を上回ったものの、営業収益は予想に若干届かなかったほか、アクティブ顧客アカウント数も予想ほど増えなかった。ガイダンスも公表しており、第3四半期、通期とも冴えない見通しを示している。同社はイーベイ<EBAY>との長期に渡るパートナーシップの終了を決定し、イーベイが新たな決済システムを展開していることが影響した。

 ただ、アナリストからは、同社の長期的な成長ストーリーはそのままだとの見方も出ている。「支払い件数は予想通りだったものの、支払い量は予想を上回っている。イーベイとのパートナーシップ解消により、インラインの営業収益が押さえられ、見通しを下回った。ただ、イーベイのリスクが誇張されている面もあることから、株価が下落した場面は押し目買いの好機かもしれない」との指摘も聞かれた。

 なお、今回の決算を受け同業のスクエア<SQ>も下落。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.15ドル(予想:1.12ドル)
・営業収益:62.4億ドル(予想:62.7億ドル)
・アクティブ顧客アカウント数:4.03億件(予想:4.05億件)
・アクティブ顧客アカウント増減数:1140万件(予想:1280万件)
・支払取引件数:47億件(予想:47億件)
・営業利益率(調整後):+26.5%(予想:+26.0%)

(7-9月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):約1.07ドル(予想:1.14ドル)
・売上高:61.5~62.5億ドル(予想:64.5億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):4.70ドルに据え置き(予想:4.73ドル)
・営業収益:257.5億ドルに据え置き(予想:259億ドル)
・アクティブ顧客アカウント増減数:5200万件(従来:5200万~5500万(予想:5450万)

(NY時間10:22)
ペイパル<PYPL> 286.04(-15.94 -5.28%)
イーベイ<EBAY> 73.40(+0.51 +0.70%)
スクエア<SQ> 258.41(-0.20 -0.08%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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