大阪9月限
日経225先物 27810 +280 (+1.01%)
TOPIX先物 1929.5 +14.0 (+0.73%)
日経225先物(9月限)は前日比280円高の2万7810円で取引を終了。寄り付きは2万7810円とシカゴ先物清算値(2万7790円)にサヤ寄せし買い先行で始まったが、寄り付きを高値に戻り売りが優勢となるなか、前引け直後には2万7630円まで上げ幅を縮める場面が見られた。しかし、連日で年初来安値を更新していたソフトバンクグループ <9984>が4%を超す反発となり、1銘柄で日経平均株価をおよそ60円押し上げる格好に。また、アドバンテスト <6857>や東京エレクトロン <8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の強い動きが日経平均をけん引するなか、225先物の買い戻しにつながっている。後場は狭いレンジでの推移ではあったものの、2万7750円~2万7800円と日中の高値水準で底堅い値動きを見せた。
「中国当局が自国企業の米国でのIPOを今後も認める方針」と伝わったことが材料視され、多くの中国企業に投資しているソフトバンクグループの反発につながったようだ。中国の規制強化が警戒されて調整が強まっていた香港ハンセン指数が3%を超える上昇を見せたことも、買い戻しのきっかけになった。この流れからNT倍率は先物中心限月で14.41倍と小幅に上昇。ただし、切り下がって推移している5日移動平均線に上値を抑えられているチャート形状は変わらず。また、値がさハイテク株の上昇が目立ったものの、ボトム圏からの自律反発の域は脱しておらず、物色に持続性が見られるかを確認する必要がありそうだ。
なお、明日は7月最終売買日となる。決算発表が第1弾のピークを迎えることもあり、オーバーウイークのポジションを積極的に取りに行く動きを期待しづらいことも影響し、昨年9月以降続いている月末下落のアノマリーが警戒される可能性はあるだろう。
手口面では、日経225先物はABNアムロが1680枚、シティが1060枚、バークレイズが410枚程度の売り越しに対して、ドイツが680枚、クレディスイスが550枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが1140枚、BofAが930枚、野村が690枚程度の売り越しに対して、モルガンSが1210枚、JPモルガンが830枚、三菱UFJが600枚、クレディスイスが420枚程度の買い越しだった。クレディスイスは引き続きショートカバーを進めたようである。ABNアムロは裁定買い(先物売り・現物買い)の動きに。また、TOPIX先物では、連日でモルガンSによる大幅な買い越しが目立った。
株探ニュース
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