３Ｍが好決算も下落 値上げ分が原材料価格上昇で相殺＝ダウ採用銘柄

　３Ｍ＜MMM＞が下落しておりダウ平均を圧迫している。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、１株利益、売上高とも予想を上回った。通期ガイダンスも公表しており、１株利益、売上高の見通しを上方修正した。

　好決算ではあるものの、市場の反応は冴えない。決算の説明会で、値上げ分が原材料価格の上昇で相殺されてしまっていることや、呼吸器の需要が病院や政府の備蓄が整う中で、第１四半期にピークに達したことを明らかにしたことが嫌気されている模様。

（４－６月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：2.59ドル（予想：2.27ドル）
・売上高：89.5億ドル（予想：85.7億ドル）
　　安全・工業：32.5億ドル（予想：31.8億ドル）
　　輸送・電機：24.8億ドル（予想：24.1億ドル）
　　ヘルスケア：22.8億ドル（予想：21.5億ドル）
　　コンシューマ：14.8億ドル（予想：14.1億ドル）
・営業利益：19.7億ドル（予想：17.6億ドル）
・営業利益率：22％（予想：20.9％）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：9.70～10.10ドル（従来：9.20～9.70ドル）（予想：9.82ドル）
・売上高：7～10％（従来：5～8％）

（NY時間10:36）
３Ｍ＜MMM＞　198.70（-2.98　-1.48%）　

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美