宅配のUPSが下落 営業利益率の見通しに落胆=米国株個別

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/07/27 22:58
 宅配のUPS<UPS>が下落。4-6月期決算を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。米国内の小包の取り扱いは予想を下回ったものの、国際小包が予想を上回った。ただ、市場の反応は冴えない。通期の営業利益率の見通しが12.7%と第2四半期の14%よりも低いことを嫌気している。

 宅配業界はeコマースからの需要が台頭する中、投資家は営業利益率を重要なファクターとみている。同社も効率化と、急増している宅配需要を組み合わせることで利益拡大に取り組んでいる。同社のトウムCEOは今年、利益率の低い貨物事業を売却。また、出荷に全額を支払う傾向がある中小企業へのサービス展開を拡大し、割引率を小さくすることに焦点を当てている。

 ただ、今回の営業利益率の見通しは落胆が大きいようだ。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):3.06ドル(予想:2.83ドル)
・売上高:234.2億ドル(予想:232.1億ドル)
  米国内小包:144億ドル(予想:147.2億ドル)
  国際小包:48.2億ドル(予想:46億ドル)
・営業利益率:14.0%(13.2%)

(通期見通し)
・営業利益率:12.7%
・設備投資:約40億ドルに据え置き(予想:40.2億ドル)

(NY時間09:45)
UPS<UPS> 192.64(-17.22 -8.20%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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