リスクオフの円高が優勢、コロナ感染拡大で豪ドルが下落=東京為替前場概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/07/27 11:48
 東京外為市場、日経平均株価は上昇しているものの、米国株先物の時間外取引が軟調に推移しているため、リスクオフの円高に振れている。ドル円は110.20円付近までじり安となり、日経平均の2万8000円回復を受けて下げ渋る場面もみられたものの、戻りは限定的。月末週であり、上値では本邦企業による実需のドル売り・円買いも観測されているもよう。

 クロス円も全般的に円高傾向となっている。ポンド円など一部の通貨ペアでは午前10時ごろに下げ一服となるものもみられたが、上値の重さから、午前11時ごろより一段安となっている。新型コロナウイルスの感染再拡大に加えて、中国で行われた米国務副長官と中国外相の会談で具体的な合意は何も得られなかったと伝えられたことも、リスクオフの円高の背景にあるようだ。

 豪ドル/ドルは0.7371ドル付近、豪ドル円は81.22円付近まで下落。豪ニューサウスウェールズ州における本日の新型コロナウイルスの新規感染者が最多を更新しており、感染拡大を嫌気した豪ドル売りが優勢となっている。

 日経平均株価は3営業日続伸。前引けでは前営業日比98.79円高の2万7932.08円となった。

 午前11時31分現在では、ドル円は1ドル=110.21円、ユーロドルは1ユーロ=1.1803ドル、ユーロ円は1ユーロ=130.07円、ポンド円は1ポンド=152.32円、豪ドル円は1豪ドル=81.26円、NZドル円は1NZドル=77.02円、スイス円は1スイスフラン=120.33円、カナダ円は1カナダドル=87.81円付近で推移している。

MINKABU PRESS

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)