■シュッピン<3179>の業績の推移
これまでの業績を振り返ると、売上高は、Web会員数の拡大やEC売上の伸びとともに右肩上がりの成長を実現してきた。2020年3月期以降は、売上成長よりも粗利率改善を重点課題として取り組んだことや消費増税の影響、さらにはコロナ禍に伴う店舗売上の落ち込みにより2期連続で伸び悩んだものの、上場した2013年3月期から2019年3月期までの6年間の平均成長率は18%(そのうち、EC売上高の平均成長率は23%)を超えている。また、利益面(営業利益)でも、売上高の伸びとともにおおむね増益基調をたどってきたが、営業利益率については、ここ数年、4%~5%のレンジ内で推移している。営業利益率は、その時々の商品ミックスの変化(中古品/新品比率やカテゴリ売上比率など)のほか、将来に向けた先行費用(人材の増強、各種機能及びサービスの開発、物流・中古品スペースの確保等)、ポイント施策などの費用のかけ方によって影響を受けることに注意が必要であるが、実態としては、増収とともに利益率も改善する収益構造となっている。
一方、財務面についても、自己資本比率は50%水準で安定推移する一方、ROEも20%に近い水準を維持しており、業容の拡大を図りながらも優れた財務比率を堅持していると評価できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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これまでの業績を振り返ると、売上高は、Web会員数の拡大やEC売上の伸びとともに右肩上がりの成長を実現してきた。2020年3月期以降は、売上成長よりも粗利率改善を重点課題として取り組んだことや消費増税の影響、さらにはコロナ禍に伴う店舗売上の落ち込みにより2期連続で伸び悩んだものの、上場した2013年3月期から2019年3月期までの6年間の平均成長率は18%(そのうち、EC売上高の平均成長率は23%)を超えている。また、利益面(営業利益)でも、売上高の伸びとともにおおむね増益基調をたどってきたが、営業利益率については、ここ数年、4%~5%のレンジ内で推移している。営業利益率は、その時々の商品ミックスの変化(中古品/新品比率やカテゴリ売上比率など)のほか、将来に向けた先行費用(人材の増強、各種機能及びサービスの開発、物流・中古品スペースの確保等)、ポイント施策などの費用のかけ方によって影響を受けることに注意が必要であるが、実態としては、増収とともに利益率も改善する収益構造となっている。
一方、財務面についても、自己資本比率は50%水準で安定推移する一方、ROEも20%に近い水準を維持しており、業容の拡大を図りながらも優れた財務比率を堅持していると評価できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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