金利引き上げ懸念で日本株再度の暴落か【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2021/06/17 19:00

16日の米国株式市場が下落しました。

FOMC終了後の声明を受け、米国の金利上昇懸念が強まったことから米国ダウ指数やナスダック指数が下落しました。

米国株の下落を受け日本株も下落しています。このまま日本株は下落していくのでしょうか・・・?

私は今が押し目のタイミングだと考えています。
金利上昇懸念により日米ともに株価は下落と報じられていますが、むしろ目先の材料が乏しいなかこれまでの株価上昇でいったん手仕舞いしたい投資家が増え、短期的に下落したのではないかと考えています。

相場全体を見渡すと・・・少なくとも今年は金融緩和が継続しており、株などのリスク資産に資金が流れやすい点や、アフターコロナの経済正常化期待から株が買われやすい状況が続いています。この状況は特段変わりありません。ですので短期的な株価の変動はあるものの、日米ともに中長期では緩やかな上昇トレンドが継続していると考えています。

もちろん今後
・新型ウイルスによる感染再拡大
・オリンピック開催による感染再拡大

などが起これば株式市場も再度下落トレンドに入る可能性はありますが、現在の状況を考えると金融緩和が継続するなか企業業績もコロナの影響を大きく受ける特定業種を除けば回復基調にあることを考えれば、中長期では上昇トレンドではないかと考えています。

このような相場で機能しそうなのが押し目買い戦略です。押し目買い戦略は上昇トレンド中に起こる短期的な下落を狙う戦略です。勝率も60%前後で比較的成績が安定している戦略です。今回のような相場でシグナルが出やすい戦略のひとつでしょう。ぜひ今のうちにあなたの押し目買い戦略に磨きをかけておいてくださいね。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想