来週の株式相場に向けて=CPIショックはいったん織り込みか
「CPI(消費者物価指数)ショック」という言葉が飛び交うなか、今週の株式市場は波乱相場に見舞われた。
日経平均株価は11~13日の3日間で2000円強の下落を記録。週間ベースでも4%強の下落と今年最大の下げとなった。12日に発表された米4月CPIが前年同月比4.2%の上昇と12年半ぶりの伸び率となり、米国にインフレ懸念が台頭。これとともに、アップルやアマゾン・ドット・コムなど米国のグロース株が売られ、その余波は東京市場にも直撃した。
CPIショックが一巡するかは、今晩の米4月小売売上高の結果が重要となりそうだ。先月からの低下が予想されており、予想通りならインフレ懸念は後退する可能性がある。そもそも、昨年3月以降は新型コロナウイルスの影響でデフレも懸念されていた時期だけに、4月のCPIが急上昇しても、昨年の水準が低かったためとの見方も少なくない。
今週の日経平均株価は、大きく下落したが騰落レシオは13日時点で78%まで低下。調整は進んでおり、ここからの一段の下げはあっても下値は限られそうだ。
来週は、17日に50社ほどの決算発表があるがピークは過ぎている。これと言って目立ったイベントはないなか、依然として米国の長期金利やNYダウの動向に一喜一憂する展開が続きそうだ。
国内では、17日にブリヂストン<5108.T>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、リクルートホールディングス<6098.T>などが決算発表を行う。18日には1~3月期国内総生産(GDP)速報値が発表される。海外では、17日に中国4月小売売上高が発表される。18日に米4月住宅着工件数、19日に4月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表される。20日にアプライド・マテリアルズの決算発表が予定されている。来週の日経平均株価の予想レンジは2万7800~2万8300円。(岡里英幸)
出所:MINKABU PRESS
日経平均株価は11~13日の3日間で2000円強の下落を記録。週間ベースでも4%強の下落と今年最大の下げとなった。12日に発表された米4月CPIが前年同月比4.2%の上昇と12年半ぶりの伸び率となり、米国にインフレ懸念が台頭。これとともに、アップルやアマゾン・ドット・コムなど米国のグロース株が売られ、その余波は東京市場にも直撃した。
CPIショックが一巡するかは、今晩の米4月小売売上高の結果が重要となりそうだ。先月からの低下が予想されており、予想通りならインフレ懸念は後退する可能性がある。そもそも、昨年3月以降は新型コロナウイルスの影響でデフレも懸念されていた時期だけに、4月のCPIが急上昇しても、昨年の水準が低かったためとの見方も少なくない。
今週の日経平均株価は、大きく下落したが騰落レシオは13日時点で78%まで低下。調整は進んでおり、ここからの一段の下げはあっても下値は限られそうだ。
来週は、17日に50社ほどの決算発表があるがピークは過ぎている。これと言って目立ったイベントはないなか、依然として米国の長期金利やNYダウの動向に一喜一憂する展開が続きそうだ。
国内では、17日にブリヂストン<5108.T>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、リクルートホールディングス<6098.T>などが決算発表を行う。18日には1~3月期国内総生産(GDP)速報値が発表される。海外では、17日に中国4月小売売上高が発表される。18日に米4月住宅着工件数、19日に4月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表される。20日にアプライド・マテリアルズの決算発表が予定されている。来週の日経平均株価の予想レンジは2万7800~2万8300円。(岡里英幸)
出所:MINKABU PRESS
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