◎〔週間外為見通し〕米金融政策確認しつつドル優勢の地合い=SMBC信託銀・二宮氏

配信元:時事通信社
投稿:2021/05/14 14:08
 二宮圭子・SMBC信託銀行シニアFXマーケットアナリスト=米国の物価指標の上昇を受けて、ドル円相場は4月以降の下落に対する揺り戻しが起きている段階だ。来週も全般に「ドル優勢」の地合いとみており、水準が少し切り上がるイメージを持っている。経済指標や原油・商品市況の動き、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言などから、米国で現行の金融政策スタンスが続くか、それとも修正に向けた議論が始まるかを確認していくことになる。
 週間レンジはドル円が1ドル=108円70銭〜110円20銭、ユーロドルは1ユーロ=1.2020〜2150ドルを見込む。
 米国の4月住宅着工・販売件数(18日)は堅調と予想され、5月購買担当者景況指数(PMI、21日)も引き続き好転が期待されるなど、実体経済の回復は早まっている。ただ、FRBが(量的緩和の縮小に向けた)政策調整の議論を始めるかどうかに関しては、高官が物価上昇について「一時的」との認識を維持していることを考えれば、時期尚早と考える。金利先物の動きなどを見ると、市場も金融政策の見通しをFRBに合わせて修正しているのではないか。来週もクラリダ副議長らの発言機会が予定されるが、従来とそれほど違わない内容と予想する。
 このため、ドル円は110円を超える展開が想定されるものの、一気に111円を目指す状況ではないと考える。
 ユーロは、4月以降の上昇局面がいったんスピード調整を迎えた形とはいえ、足元で物価上昇圧力が高まり、賃金も伸びている。さらに新型コロナウイルスのワクチン接種も進み始め、ドイツなどでは経済活動正常化も期待される。景況感が米国よりも見劣りするとなれば対ドルで調整が続くだろうが、下値はある程度限られるのではないか。(了)
[時事通信社]
配信元: 時事通信社
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