１３日の株式相場見通し＝続落、インフレ懸念による米株急落を嫌気

　１３日の東京株式市場は、前日の米国株市場で主要株指数が大幅続落となったことを受け引き続きリスク回避の売りに晒されそうだ。前日の欧州株市場は総じて堅調な値動きを示したものの、米国株市場では、注目された４月の消費者物価指数（ＣＰＩ）が市場予想を上回る上昇を示したことでインフレ懸念が高まり、ハイテクセクターなどを中心に幅広く売り圧力が強まった。日経平均は前日までの２営業日合計で約１３７０円も水準を切り下げているが、値ごろ感からの押し目買いの動きは限定的で３日続落となりそうだ。２万８０００円台を大きく下回り、２万７０００円台後半に売り込まれる可能性が高い。取引時間中は米株価指数先物の動きに影響を受けやすい展開となることが予想される。

　１２日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比６８１ドル５０セント安の３万３５８７ドル６６セントと大幅安で３日続落。ナスダック総合株価指数は同３５７．７４５ポイント安の１万３０３１．６８１だった。

　日程面では、きょうは４月の景気ウォッチャー調査、４月の都心オフィス空室率、３０年物国債の入札など。海外では、４月の米生産者物価指数（ＰＰＩ）など。また、フィリピン中銀とメキシコ中銀の金融政策決定会合が行われる。

出所：MINKABU PRESS