◆ 一時“急落”も、次第に“下げ渋り”… - 米雇用統計
ネガティブ・サプライズ…
注目された米雇用統計・非農業部門雇用者数は、事前予想を(+100万人前後)を大きく“下回り(+26.6万人)”ました。
さらに前月分は“下方修正(+91.6万人→+77.0万人)”、失業率は“悪化(6.0%→6.1%)”と、完全に期待外れに終わりました。
「テーパリング(金融引き締め)」への思惑は急速に後退し、“1.46%”へ急低下する「米国債利回り」に引っ張られる格好で、ドル円は“108.337円”へと急落しました。
一方でけん引した「米10年国債利回り」は、米雇用統計前水準に“わずか1時間”ほどで回復しています。
下落して始まった「米株式(NYダウ)」も、プラス圏回復には“わずか10分”ほどしかかかっておらず、「米雇用情勢悪化」との見方が本格的に台頭することはありませんでした。
こうして“発表直後のみ”に影響は留まるなど、尾を引くこともありませんでした。
◆ 「思惑の違い(債券/株式)」は気になるが…?
『手厚い失業保険/給付金が求職活動を抑制した』との見方が背景にあるからですが、これで「テーパリング(金融引き締め)」への思惑は残存していることが伺えるところです。
「米債券(テーパリング期待残存)/米株式(金融緩和長期化)」で思惑が異なる点は少々気になりますが、一方で現マーケットは「米国債利回り主体」という実状があります。
さらに“4/23~5/3の61.8%押し(108.325円)”で下げ止まった格好を考えれば、テクニカル的には期待した通り“押し目買いチャンス”となっている印象も…?
このまま“上値追い”につながるかは微妙なところではありますが、少なくとも想定した“下値は限定的”という流れは、本日も継続しそうな雰囲気を醸し出しています。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.186(日足・一目均衡表先行スパン上限、週足・一目均衡表転換線、100月移動平均線、+1σ、5/3~5/7の61.8%戻し)
上値4:109.113(日足・一目均衡表基準線、50月移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値3:109.016(5/3~5/7の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、大台)
上値2:108.898(200週移動平均線、5/7安値後の戻り高値、50日移動平均線、5/3~5/7の38.2%戻し水準)
上値1:108.654(20日移動平均線)
前営業日終値:108.587
下値1:108.459(5/7安値後の押し目)
下値2:108.337(5/7安値、4/23~5/3の61.8%押し水準)
下値3:108.204(-1σ、ピボット1stサポート)
下値4:108.044(4/27安値、大台)
下値5:107.718(-2σ、ピボット2ndサポート)
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