ドル円一時107円台後半も下げ一服に、ECB理事会控えてユーロは堅調=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/04/22 20:20
ドル円一時107円台後半も下げ一服に、ECB理事会控えてユーロは堅調=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、振幅も方向性を示さず。ECB理事会待ちのタイミングもあって各通貨まちまちとなっている。ドル円は売りが先行し、107.82レベルまで安値を広げた。3月5日以来の安値水準となった。しかし、米債利回りの低下が一服すると108円台に戻しており下に往って来いに。ユーロドルは1.20台前半での下押しの動きも1.2020付近までにとどまった。その後は反発し、高値を1.2056レベルに広げている。ユーロ円は130円台割れ水準での揉み合いを上放れると130.20台へと上昇。対ポンドでもユーロは堅調。欧州株は続伸しており、リスク動向は良好。一方、ポンドは売りに押されている。ポンドドルは1.39台割れから1.3888レベルまで下落。その後は下げ一服も1.39台乗せでは売りに押されている。ポンド円は序盤に150.08レベルまで下押しされたが、大台割れには至らず下げ一服。NY原油先物が61ドル台割れへと下落しており、重石となる面も。ECB理事会では政策金利据え置きがコンセンサスで、ラガルドECB総裁の記者会見での強弱感が注目されている。

 ドル円は108円近辺での取引。東京午後に米債利回りが低下したことを受けてドル円も売りが先行。107.82レベルまで下落し、3月5日以来の安値水準となった。その後は米債利回りが前日終値を上回る動きをみせると下げ一服。108.10近辺へと反発している。

 ユーロドルは1.20台半ばでの取引。序盤は売りが先行したが、1.2022レベルまでの下げにとどまった。その後は買いが優勢となり、高値を1.2056レベルに伸ばしている。ユーロ円は129.83レベルまで軽く下押しされたあとは130.20近辺へと高値を伸ばしている。ユーロポンドが堅調で0.8640近辺から0.8670近辺へと上昇している。ECB理事会の結果発表、ラガルドECB総裁の記者会見を控えてポジション調整主導のユーロ買いとなっているようだ。一部にはラガルド総裁の現状認識がやや強気トーンに変化することを期待する向きもあるようだ。基本線は緩和姿勢継続であろう。

 ポンドドルは1.39近辺での取引。1.3940台から売りに押される展開。1.39台割れから一時1.3888レベルまで安値を広げた。ただ、前日NY安値には届かず下げ一服に。ポンド円は150円台半ばから一時150.08レベルまで下押しされた。その後の戻りは150.30台までと上値は重い。この日は対ユーロでのポンド売りフローも入っている。4月英CBI製造業受注指数が予想外のマイナスとなっている。ただ、発表直後のポンド売り反応はみられなかった。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)