株価指数先物【引け後コメント】 商い膨らまずショートカバーを誘発させるエネルギーも限られる

配信元:株探
投稿:2021/04/09 18:35

大阪6月限
日経225先物 29770 +100 (+0.33%)
TOPIX先物 1960.0 +8.0 (+0.40%)

 日経225先物(6月限)は前日比100円高の2万9770円で取引を終了。寄り付きは2万9830円とシカゴ先物清算値(2万9695円)を上回って始まり、現物の寄り付き直後には3万円の大台を回復すると、一時3万70円まで上昇。しかし、買い一巡後は上昇幅を縮めており、ランチタイムで2万9760円まで軟化している。後場に入り2万9950円辺りまで切り返す場面も見られたものの3万円には届かず、戻りの鈍さから引けにかけてはポジション調整が優勢となり、結局は本日の安値圏で取引を終えた。
 
 米国市場のハイテク株主導による上昇の流れを引き継ぐ形のほか、需給面ではオプションSQに絡む売買が差し引きで買い越しだったことも支援材料となり、寄り付き直後に3万円を回復。しかし、その後はファーストリテイリング <9983> を売りターゲットとした短期筋による仕掛け的な動きに押される形である。後場に入りショートカバーと見られる動きはあったものの、ショートカバーを誘発させる市場のエネルギーも限られていた。実際、メジャーSQではないとはいえ、SQの需給を取り込んでも東証1部の売買高は11億2300万株と低水準である。寄り付き後は概ね短期筋の売買中心といったところであろう。

 NT倍率は先物中心限月で朝方に15.27倍まで上昇。その後はファーストリテイリングの下落影響もあって、15.18倍と前日終値水準での推移が続いた。NT倍率については75日移動平均線水準での攻防が続いている。来週から米国では、ゴールドマン・サックスなど主要な金融株の決算発表が始まるため、決算を受けてバリューローテーションの動きに変化が見られるかをまずは見極めたい。しばらくはNTロングなどによるスプレッド狙いのスタンスを継続。

 手口面では日経225先物はABNアムロが520枚、ドイツが520枚程度の売り越しに対して、BNPパリバが480枚、SBIが430枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが2990枚、ABNアムロが590枚、野村が520枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1590枚、クレディスイスが1380枚、BofAが1380枚程度の買い越しだった。

株探ニュース
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