ゲームストップはコーエン氏の会長就任発表も、株価は上げ維持できず＝米国株個別

　ゲームストップはアクティビスト（物言う投資家）で取締役のコーエン氏を次期会長に選出する意向を示した。米証券取引委員会（ＳＥＣ）への提出文書によると、ウルフ会長は５日付で辞任。ウルフ会長の辞任は事業や経営方針、慣行を巡る意見の対立が理由ではないという。６月９日の年次総会でコーエン氏の会長就任の是非を問う採決を実施する。全取締役の報酬は全て株式で支払われる計画で、各取締役の報酬を約２８％カットするという。

　ゲームストップの株価は寄り付きこそ上昇して始まったものの、直ぐに下げに転じている。同社を筆頭に今年に入って、人気ＳＮＳサイトでの呼びかけをきっかけに個人投資家からの熱烈な買いで急上昇した銘柄への買いも一段落してきている。

　一部のアナリストからは、これらの個人投資家はブルーチップ（優良大型株）に関心をシフトしており、マイクロソフトやＧＭ、スターバックスなどを購入しているという。Ｓ＆Ｐ６００小型株指数は３月１２日のピークから約５％下落している一方で、大型株の指数は約４％上昇し、最高値を更新していることも、この動き示唆したものだと指摘している。

（NY時間14:56）
ゲームストップ　167.98（-9.99　-5.61%）
ＡＭＣ　9.62（-0.23　-2.31%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美