コロナ感染再拡大で暴落に備える局面か【西村剛】

日本株の雲行きが怪しくなってきました・・・

もしかするとコロナ感染再拡大で、短期的な日本株の暴落があるかもしれません。ご存知の通り、大阪や兵庫など関西圏において感染者数が再拡大、東京においてもじわじわ感染者数が増えている状況です。ただ感染者数が増えているといっても私達に出来ることと言えば、不要不急の外出禁止やうがい・手洗いくらいで、実際通勤時の電車の込み具合もコロナ前とそれほど変わらない状況になっています。

こんな状況ですので、今のままの状況が続いても実体経済への影響はそれほど大きくなさそうですが、株式市場にはもしかすると大きな影響が出てくるかもしれません。

なぜなら・・・
外国人投資家の日本株売りが顕著になってきたからです。

8日に3月第5週の投資主体者別売買動向が発表されました。注目の海外投資家は5354億円の売り越しとなっており、2週連続で売り越しとなっています。3月第5週は期末と言うこともありテクニカル的な要因もあるとは思うのですが、もしかするとコロナの感染再拡大を懸念した日本株売りが出始めているのかもしれません。

もともと日経平均株価は海外の株式市場と比べても上昇している状況です。ですので利益確定の売りが出やすく、加えて諸外国と比較するとワクチン接種率がかなり低いことから、コロナの感染再拡大を懸念した海外投資家が、いったん日本株を手仕舞いしようか・・・といった流れになっているのかもしれません。

このまま感染者数が増加し、ワクチン接種率も上がらず、オリンピック中止になったら・・・このシナリオが徐々に顕在化してきているのかもしれません。目先は再度コロナの感染再拡大が材料になってくるかもしれません。いつ暴落が起こっても大丈夫なように今のうちにしっかりと準備しておきましょう。