株価指数先物【引け後コメント】ハイテク株が買われNT倍率は先物中心限月で15.28倍に上昇(訂正)

配信元:株探
投稿:2021/03/12 18:12

大阪6月限
日経225先物 29590 +550 (+1.89%)
TOPIX先物 1936.0 +29.5 (+1.54%)

 日経225先物(6月限)は前日比550円高の2万9590円で取引を終了。寄り付きは2万9250円とシカゴ先物清算値(2万9105円)を大きく上回って始まった。現物の寄り付き直後にはSQ通過による需給一巡により、2万9030円と下落に転じる場面がみられたものの、2万9000円を割り込むことはなかった。その後はじりじりと切り返し、前引け間際には2万9380円まで上昇。ランチタイムでは2万9300円辺りでの保ち合いとなるも、後場寄り付き後は再びリバウンドの流れとなり、2万9590円まで上昇幅を拡大し本日の高値で取引を終えている。

 SQ値は概算で2万9282円41銭だった。推定では225型は売り越し、TOPIX型は買い越しだったとみられ、米国市場の強い上昇を受けた割に、SQ値は想定よりも抑えられた形であった。日経平均株価と先物6月限とのスプレッドはマイナス200円弱である。これは、配当分を考慮してディスカウントされているためであり、日経平均はこのディスカウント部分を加えた水準を前引けにかけてクリアし、勢いづいた。

 また、ナスダックがリバウンドの流れを強めてきたこともあり、ハイテク株を見直す動きに向かわせたようだ。ただし、テクニカル面でナスダックは25日移動平均線水準までのリバウンドをみせてきているが、2月下旬以降、抵抗線として機能している同線に跳ね返されるようだとセンチメントを冷ますことになろう。指数寄与度の大きい東京エレクトロン <8035> も75日移動平均線を支持線にリバウンドをみせており、25日線に接近している。ここまでは自律反発の範囲内でもあるため、目先はこの抵抗線をクリアできるかが注目される。NT倍率は先物中心限月で75日線(15.21倍)を突破して15.28倍まで上昇しており、25日線(15.36)を捉えてくるかを見極めたい。

 手口面では日経225先物はABNアムロが1880枚、JPモルガンが1180枚、ソジェンが1160枚程度の売り越しに対して、BofAが3000枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが1000枚、ソジェンが890枚程度の売り越しに対して、モルガンSが850枚、BofAが530枚程度の買い越しだった。

株探ニュース
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