ユーロドル1.2070台まで、ドル高基調強まる=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/02/27 03:55
 NY市場午後に入ってもドル円は堅調地合いを維持している。ロンドン市場で直近高値を更新する106円52銭を付けた後、いったん106円20銭近くまで調整が入ったが、米国勢が本格参加してくる時間帯に入りドル買いの勢いが強まった。直近高値を超えてNY午後に入って106円69銭まで上値を伸ばした。

 NY市場昼過ぎにかけて1.52%近くまで上昇した米10年債利回りが1.45%台まで落ちてきているが、依然としてドル円はしっかり。

 ユーロドルは、ロンドン市場のドル高局面で一時1.21を割り込み、その後NY市場で1.2140台まで調整が入るなど、ユーロ高の動きに。しかし、その後はドル高基調が優勢となり1.2070台とロンドン市場の安値を割り込んでユーロ売りドル買いが入っている。

 ポンドは振幅後落ち着きを見せた。ロンドン市場で1.3888を付けるなど、頭の重い展開を見せたポンドドルは、ユーロドル同様にNY昼にかけて買い戻しが入り1.3987前後まで。その後ユーロドルが値を落とすなどドル高基調が強まったが、ポンドの下げは限定的で、地合いの強さが印象的に。英国では新型コロナウイルス向けワクチン接種の進行が他の先進国よりもかなり早く、すでに医療従事者や70歳以上の高齢者など優先接種4グループへの接種を終了。国民全体の四分の一以上が少なくとも一回以上の接種を行っている状況。これにより英経済の今後の回復期待が強まり、ポンド高となっている。

MINKABU PRESS 山岡和雅

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