ドル円は106円台前半で堅調 FRBの静観姿勢による米国債利回り上昇がサポート=NY為替
ドル円はNY時間に入っても堅調な動きを維持しており、106円台前半で推移している。先週の高値を上回っており、200日線から上方かい離する動きも見せ、リバウンドの流れを持続させている。
全体的にはドル安の動きが見られるものの、ドル円は米国債利回りの上昇にサポートされているようだ。本日の米10年債利回りは1.49%まで上昇しており、2020年2月以来の高水準を更新している。インフレで調整した実質金利を示す10年物のインフレ連動債もマイナス0.72%まで上昇しており、米大統領選挙後の高水準を上回っている。
前日のパウエルFRB議長の議会証言では、インフレと雇用の目標に向けて進展が見られるまで緩和策を維持すると言及し、慎重姿勢を強調した。特に、インフレが目標の2%に達するまでに3年以上かかる可能性にも言及。ただ、市場が注目していた長期金利の急上昇については、特に対応する可能性を示唆せず、回復期待を表したものと静観する姿勢を示している。
市場からは、パウエル議長の証言で米国債が売り(利回り上昇)易くなっているとの声も聞かれる。本日はジョージ・カンザスシティー連銀総裁の発言が伝わっていたが、「長期金利上昇は金融政策の対応を正当化しない」と述べていた。
USD/JPY 106.28
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
全体的にはドル安の動きが見られるものの、ドル円は米国債利回りの上昇にサポートされているようだ。本日の米10年債利回りは1.49%まで上昇しており、2020年2月以来の高水準を更新している。インフレで調整した実質金利を示す10年物のインフレ連動債もマイナス0.72%まで上昇しており、米大統領選挙後の高水準を上回っている。
前日のパウエルFRB議長の議会証言では、インフレと雇用の目標に向けて進展が見られるまで緩和策を維持すると言及し、慎重姿勢を強調した。特に、インフレが目標の2%に達するまでに3年以上かかる可能性にも言及。ただ、市場が注目していた長期金利の急上昇については、特に対応する可能性を示唆せず、回復期待を表したものと静観する姿勢を示している。
市場からは、パウエル議長の証言で米国債が売り(利回り上昇)易くなっているとの声も聞かれる。本日はジョージ・カンザスシティー連銀総裁の発言が伝わっていたが、「長期金利上昇は金融政策の対応を正当化しない」と述べていた。
USD/JPY 106.28
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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