午後:債券サマリー 先物は反発、順調な入札結果を受け切り返す

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/02/24 15:32
 24日の債券市場で、先物中心限月3月限は反発。下げに転じる場面もあったが、この日に実施された流動性供給入札の順調な結果を手掛かりに切り返した。

 債券先物は寄り付き直後に一時151円14銭まで上昇。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が23日の議会公聴会で金融緩和の長期化を改めて示唆したことを受け、同日の米長期金利が1.34%台に低下した流れが東京市場に波及した。ただ、米景気の回復期待から米金利の先高観は根強く、朝方の買いが一巡したあとは伸び悩み。日銀が3月の政策点検で長期金利の変動幅を広げるとの観測が依然くすぶっていることもあり、前引け間際には151円02銭まで軟化した。とはいえ、午後に流動性供給入札(対象:残存期間5年超15.5年以下)の応札倍率が5.06倍(前回は4.60倍)になったことが明らかになると、需給の引き締まりを意識した買いが流入。また、日経平均株価が一段安となったことも債券相場を押し上げる材料となった。

 先物3月限の終値は22日に比べ6銭高の151円12銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、22日に比べ0.005%上昇の0.120%だった。

出所:MINKABU PRESS
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