【これからの見通し】週明けは材料に欠ける、リスク動向にらみに

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/01/25 15:53
【これからの見通し】週明けは材料に欠ける、リスク動向にらみに

 週明けは比較的静かに取引を開始している。この後の海外市場で発表される主要国経済指標は、ドイツIfo景況感指数(1月)が注目されるくらい。今回発表される1月の景況感は91.4と予想されており、前回12月の92.1から低下することが見込まれている。その他、米シカゴ連銀全米活動指数(12月)、米ダラス連銀製造業活動(1月)などの米経済指標も発表されるが、通常は市場の注目度が低い指標群となっている。

 先週末は週末調整もあってダウ平均が179ドル安と下落して引けている。ただ、週明けのダウ平均先物は時間外取引で一時100ドル高と反発の動き。NY原油先物は52ドル台前半での揉み合いと先週末のレンジ内にとどまっている。

 為替市場は、安定したリスク動向を反映して小動き。ドル円103円台後半、ユーロドル1.21台後半など先週末の海外市場からの水準を踏襲している。

 今週は世界経済フォーラム「ダボスアジェンダ」が開催される。オンライン形式できょうから29日までの予定。各国首脳級や金融当局高官らの講演やイベントが組まれている。きょうは、黒田日銀総裁、ラガルドECB総裁、ベイリー英中銀総裁などの講演が予定されている。また、目玉講演としては昨年のコロナ禍のなかで、主要国として唯一プラス成長を維持した中国の習近平国家主席の講演が予定されている。自慢話だけではなく、世界経済全体への具体的な貢献が期待される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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