まもなくイエレン氏の公聴会 ドルに対して何らかのメッセージが出るか注目=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/01/19 23:32
 ドル円は103円台後半での推移となっている。きょうの為替市場は全体的にドル安の流れが優勢となっているが、きょうはリスク選好の雰囲気が全体的に広がっており、円安も出ておりドル円の下値をサポートしている。104円台前半には強い上値抵抗が観測される中、目先は今月高値の104.40円が意識される。

 このあと日本時間0時に次期米財務長官に指名されているイエレン前FRB議長の米上院財政委員会での指名公聴会が予定されている。事前に伝わっている原稿では米経済の格差問題を強調するほか、米経済はパンデミック前からK字型回復だったと指摘する。また、低金利を背景に、大胆な行動を訴える予定だ。

 為替市場ではドルに対する認識に何らかのメッセージが出るか注目されている。従来から米財務長官は表向き、「強いドルは国益」との文言を繰り返して来た。イエレン氏からも同様の発言が出るか注目される。市場では、イエレン氏は中期的に、ドル安に誘導するのではとの声も聞かれるが、それが過度に進まない限り、けん制はしないとも見られている。

 ただ、本日については基本的に、市場を動かすような発言は控えると見られている。

USD/JPY 103.92 EUR/USD 1.2140 GBP/USD 1.3621

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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