ワキタ、今期経常を一転15％減益に下方修正

　ワキタ <8125> が1月8日大引け後(15:30)に決算を発表。21年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比5.0％減の42.9億円に減った。
　併せて、通期の同利益を従来予想の61億円→51億円(前期は60.2億円)に16.4％下方修正し、一転して15.4％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常利益も従来予想の34.2億円→24.2億円(前年同期は33.3億円)に29.2％減額し、一転して27.4％減益計算になる。

　直近3ヵ月の実績である9-11月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比11.4％減の16.1億円に減ったが、売上営業利益率は前年同期の8.0％→8.2％とほぼ横ばいだった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2021年２月期の第３四半期連結累計期間は、本日発表の決算短信のとおり、計画対比弱含みの水準で推移しましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、今後の業績に影響を及ぼすことが予想されますので、通期業績予想を修正いたします。（連結業績予想）通期連結業績予想では、売上高は当初計画と比べ120億円の減収を見込んでおり、これに伴い、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も当初計画を下回ることが予想されます。事業セグメント別では、主力の建機事業につきましては、民間設備投資の減少傾向が続いている他、例年下期は事業年度末にかけて建設需要が増加傾向にあるものの、新型コロナウイルスの感染が再び拡大に転じた影響を受け、売上高及び利益の減少が見込まれます。商事事業につきましては、2019年３月に連結子会社化した介護福祉用具の賃貸及び販売を行うサンネットワークリブ株式会社が利益面で寄与したものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けたカラオケ店舗向けの映像・音響機器及びアミューズメント施設向け遊技機械・設備の受注減による売上高及び利益の減少が見込まれます。（個別業績予想）連結業績予想と同等の理由により、前回発表予想を修正いたしました。なお、当期の期末配当予想につきましては、2020年４月10日に公表いたしました１株当たり配当金30円から変更はございません。（注）上記の予想につきましては、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は、今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。